RO-RO船
ROLL-ON/ROLL-OFF船とも呼ばれる。ランプウェーが船の船側にあるタイプと
船首部が開いてランプウェーが出てくるタイプなどがある。
上の写真の客船は、船首部が開くタイプ。船首部から車が乗降りできる。
Estonia号の沈没事故により、RO-RO船の規則が厳しくなった。
規則の改正適用によりさらに厳しくなる傾向がある。安全性の
向上が目的である。厳しい規則を満足するように建造されるため
船価はアップする傾向にある。(国内のフェリーは国際航路船で
なければ規則は適用されない。)
バルクキャリアー
(実績例)
ばら積み貨物船と一般貨物船(GENERAL CARGO)の違いは、
船の中央部を輪切りにした時の形がちがう。SOLAS(海上人命安全条約)の
ISM(国際安全管理)コードにより、油タンカー、ケミカルタンカー、
ガス運搬船、ばら積み貨物船(バルクキャリア)、移動式海底資源掘削ユニット、
高速船、その他の貨物船に分類される。
SOLAS(海上人命安全条約)第\章によると、ばら積み貨物船とは、一般に
単甲板であり、貨物倉にトップサイドタンク及びホッパーサイドタンクが
造られており、鉱石運搬船及び兼用船を含む主として乾貨物をばら積み
する船舶。
ケミカルタンカー
(実績例)
海洋汚染防止条約(MARPOL 73/78)によると、ケミカルタンカーとは、主として
ばら積みの有害液体物質を運送するために建造し又は改造した船舶。
貨物の種類により要求が異なるので、ケミカルタンカーだから何でも
積めるわけではない。船の構造上、タイプT、タイプU、タイプVに
分けられる。タンクに使われる材質も、鉄にコーティングを施したもの、
SUS304(ステンレスの種類)、SUS316L(ステンレスの種類)などがあり、
タンクの材質により積める貨物が決まってくる。
環境問題が注目されるようになり、貨物輸送に対する規則が厳しくなっている。
IBCコード(国際バルクケミカルコード)も改正され、より厳しい
基準でケミカルタンカーが建造される傾向にある。
建造に関しさまざまな規則を満足し、鉄よりも高いステンレスを使用
している割合が高いので、他の船に比べると船価は高い。