航海区域変更作業

船舶の航海区域を変更する場合、要求される書類、図面、安全設備等が変わってきます。 我々は、航海区域の変更が可能かどうかの検討、変更に伴い要求される図面等をチェック いたします。

下記は作業の一例です。

航海区域を非国際沿海から国際近海へ変更した。



国 籍 タイプ 日本トン数 国際総トン数 航 海 区 域 場 所
日 本 引き船兼押船 171トン 273トン 非国際沿海→国際近海 中村造船鉄工


傾斜試験

改造を行ったり、重心やトリムが変更する工事を行った(復原性資料に影響を 及ぼすような変更が船舶に加えられた)場合、船舶の種類や大きさ又は、 航行区域によって違いますが、一般的に傾斜試験が要求されます。これは、船の安全性 を確認するために必要です。客船は多くのお客が乗船し、人命の安全面を考慮して、 必ず傾斜試験が船の完成時に要求されます。また、航行区域や大きさで変わりますが、 定期的(5年を超えない間隔:SOLAS要求)に安全を確認するために軽荷重量検査を要求する 場合もあります。結果次第では、再度、傾斜試験が要求されます。それほど、 復原性資料及び傾斜試験は、船の安全に深い関係があり、重要なのです。

スタビリティーに問題のある船舶は、転覆や浸水した時の状態が悪くなる危険があるます。 このような危険により、人命が失われることもあるのです。 正確な復原性資料(Stability Booklet)を提供すること、傾斜試験を行い正確な復原性の 情報を把握することが重要になるのです。

傾斜試験を行ったタグ・ボートの写真です。建造後、船の復原性に影響する工事を行いました。



傾斜試験(正確な復原性資料)が船舶の安全と関連があることを書いている HP(津軽丸型青函連絡船の設計 −沈まない船をつくる−) を見つけましたので、参考までにリンクします。復原性能が良い船であるか、どうかを知ること は安全性が高い船である要素の一つと考えられるのです。


改造工事前の図面チェック及び改造の検討

船舶の改造が可能等の検討、適用される規則等のチェック、改造で要求される図面のチェック等をおこないます。


最近の代表的な設計


M/V ALFAMAR

当社が設計した多目的バルクキャリア"M/V ALFAMAR”は、英国の造船雑誌 "The Naval Architect May 1999” に新世代の船として紹介されました。
船級は,NK。


船舶設計及びエンジニアリングサービス

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